受傷99日後 火傷をした時の対処方
2009年 07月 26日
ヤフーの知恵袋で、火傷をして痛いと言う方に、出来る限り早めの回答を入れるようにしているが、タイミングが合わない事が多い。
回答に説明を入れているうちに、早々にベストアンサーが決まっている事もある。
他の回答の内容はただひたすら水で痛みがなくなるまで冷やすというものばかりだ。
中にはアロエ・紫雲膏・馬油・オロナインまで出てくる。
もっと酷いのは、夜中でも、急患でも良いから病院へ行けと言うものだ。
気持ちは判るが、私がそうだった様に、どうせそこら辺の病院へ行っても冷やす事しか痛みの止め方を知らない医師が多いので、しばらく水で冷やしてガーゼに軟膏ペタリの処置をするだけで大した事はされないのが普通である。
あ~~可愛そうに~…と思うが後の祭りである。
そこで私はひらめいた。
ここで、痛みの止め方で1ページ作っておいて、回答でここをリンクさせれば良いのだ。
そうすればいちいち長い説明もつけずに済む。
それでは、はじまり~はじまり~
火傷をした時の処置
① 火傷をしたばかりの時は、水(痛くない温度)で5分程冷やす。バケツ等に水を流し込みながら冷やしても良い。そうすれば刺激が少ない。
② 水から火傷部分を出して、流水でサッと洗い流す。その時だけ痛いがちょっと我慢。
③ ワセリンがあれば(なくてもかまわない)、薄く塗って食品用ラップを火傷面に密着させるように巻く。痛いだけの火傷はもちろん、水膨れが出来ていようが、皮膚が剥けていようが同じ処置をする。
④ 10分もかからず痛みが治まる。
解説
① (新しい創傷治療より) 熱による変化を防ぐための冷却は3~5分程度の冷却で十分です。
鎮痛のための冷却は神経を麻痺させているだけです。従来は冷却しか鎮痛方法がなかったため,さらに長時間,冷却していました。しかし,熱傷の鎮痛は創面の乾燥を防ぐだけで十分に得られます。
② これは一度軽く洗う事によって細菌等を落とします。殆どが流れ落ちます。
③ 火傷面を密閉する事により、皮膚の神経が空気と遮断されるため、痛みを感じなくなります。ワセリンは疼きを緩和するのと、ラップの密着性を上げるためですので、無理に容易しなくても、ちゃんとラップを密着させて、隙間に空気の層が出来なければ(ラップのしわは気にしなくて良い)痛みは治まります。
④ これで(多少ヒリヒリしますが)何事もなかったように過ごせます。
その後の対処は次の日に近くの湿潤療法の病院へ行くか、
大した事がない場合はコチラへ (家庭でできるすりむき傷,裂傷,熱傷の治療)
その他火傷の面積や、深さによって一概には言えませんがプラスモイストや
バンドエイドのキズパワーパッドなどで治療すれば、全く痛くなく簡単に治ります。
これで助かった運の良い人の事例を貼っておきます。(最初の二人はいずれも夜中でした)
救出者一人目 (7月14日)
救出者二人目 (7月16日)
救出者三人目 (7月22日)
もちろん夜中の回答は、どちらも10分後にはベストアンサーとなりました。
めでたし、めでたし。
他の方も必要な時はこのページを遠慮なく使って下さい。